紙細工、いわゆるペーパークラフトは、特別な工具を必要としない、加工細工が容易、材料も手に入りやすくかつ安価などというようなことから、年齢をとわず誰でも手軽に楽しめる手工芸でしょう。
このコーナーでは、そんな紙工芸のいくつかを参考書とともに紹介します。
ポツプアツプアートともいわれ、畳んだ紙を開くと、様々な形が浮き上がってくるもので、グリーティングカードなどにもよく用いられているものです。
※ 彰国社 茶谷正洋・中沢圭子 折り紙建築 のシリーズ
雄鶏社 茶谷正洋・中沢圭子 とびだすペーパークラフト のシリーズ
講談社 茶谷正洋 スーパー折り紙 のシリーズ
恵比寿 | 般若 | 歌舞伎・暫 | ||
小面 | お多福 | 翁 |
紙の持つ材質・種類・色などの様々な特質を生かした造形。
※ 日本文教出版KK 北岡謙輔 ペーパースカルブチャー ・ 紙の芸術
マコー社 北岡謙典 紙の彫刻 (典の字が異なっていても上と同一著者)
美術出版社 北岡謙輔 面をつくる
能面・般若 | 十二神将・迷企羅 | 伎楽面・太孤父 | 狂言面・空吹 |
折り紙こそは、一枚の紙だけで、鋏や糊も使わず、切り捨てるような屑も出さず、場所を選ばずという、紙細工で最も優れたものといえます。
むしろ紙細工、ペーパークラフトという分野から完全に独立した存在になっていることはいうまでもありません。
手軽で奥の深い折り紙については、今さらあれこれいうこともないので、旧い2作品を並べるにとどめます。
ユニット折り紙 | 紙雛と手鞠 |
折り畳んだ紙を切り抜いて、家紋を染め付けるための染物用の型を作ることが遊びとして広まっていったようで、すでに江戸の頃から、そのいろいろな型紙を纏めた本なども作られていたようです。
型通りに切り抜けば下掲のようなきれいな紋がだれでも同じように出来るのが「紋切り型」たる所以です。
現在、市販されている「紋切り型」は下記のものです。
※ エクスプランテ 紋切り型 い・ろ・は・に・ほ・へ の各巻、紋様切り型
紋切り型 花・風・月・雪・らくらく・めでたづくし・ものづくし・昭和モダン の各巻
エクスプランテのサイト
![]() |
![]() |
|||
![]() |
![]() |
|||
![]() |
![]() |
|||
![]() |
「紋切り型」という語は、式典などの挨拶や政治家の答弁などの決まりきっていて一応そつなく整ってはいるが中身の空疎なものに対する非難の意味を持っていますが、本来はそんな悪い意味はまったくなく、遊びとしての「紋切り型」は、型紙を使うことで子供でもきれいな紋様が作れ、誰でもが楽しめます。 大人にはちょっとバカバカしいように思うかもしれませんが、切り終えた紙を開いた時の感じは格別で、多くの大人がけっこうはまっているようです。 正方形の折り紙の中心で1回折り(2等分)〜5回折り(10等分)して、このページの型紙を写してお試しください。 10(6)等分の折り方は、台紙に36(60)度の角度を書いておき、まず対角線で2等分した折り紙の中心と台紙上の頂点を合わせ、蛇腹式に交互に折ります。 |
![]() |
|
![]() |
|||||||
![]() |